レーザー治療について
当院で行っているレーザー治療には2種類があります。
1.網膜光凝固術
網膜光凝固術は、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、中心性漿液性脈絡網膜症、網膜裂孔などの病気に対して行うレーザー治療です。レーザー光を用いて病的な網膜を熱凝固することで病気の進行を抑えます。病気の進行を予防する目的で行われるため、病的な網膜を元の状態に戻すものではありません。病気の状態によっては、1日でのレーザー治療終了を予定せず、数回に分けてレーザー治療を行う場合もあります。
2.ヤグレーザー治療
ヤグレーザー治療は後発白内障に対して行うレーザー治療です。後発白内障とは、眼内レンズを入れている袋(水晶体嚢)が濁る病気です。白内障の手術後5年以内に約20%の方に発症すると言われています。視力低下や眼のかすみを自覚する場合には眼内レンズの裏にある水晶体嚢にヤグレーザーを照射し、水晶体嚢に穴を開けることで濁りを除去します。治療後一時的に、黒い虫が飛ぶように見える飛蚊症という症状を感じる場合がありますが、しばらくすると症状は改善します。