院長挨拶
令和6年4月より「おおしま眼科クリニック」の院長に着任しました庄田裕美でございます。私は眼科医を志望して大阪医科薬科大学眼科学教室に入局しました。入局翌年より大学院に在籍し、在籍中は山口大学への国内留学の機会をいただき、ぶどう膜炎を研究テーマにした論文発表を行い、医学博士の学位を得ました。その後、これまで基礎研究で得られた成果を臨床現場に反映できるように、一貫して総合病院眼科の臨床第一線で多くの患者様の診断と治療を担って参りました。
私が眼科医を目指したのは、自分自身が小学生の頃から強い近視で、眼鏡なしでは「何も見えない!」という状況を自分自身が一番身に染みて感じていたからです。それ以来、眼という組織に強い関心を持ち、「見えるようにするためにはどんな治療があるのだろう?」と、多くある医療の中でも、特に眼科という分野に興味を抱いておりました。実際に眼科医になった若き頃は、その使命の喜びと責任の重さを痛感する日々でした。白内障の治療を一つの例に挙げれば、たった5分ほどの手術で次の日から患者さまが「見える!」と喜ぶ姿に、研修医時代の私自身が眼科医としてこの上ない感動を覚えました。そして、今まで見え辛かったことで制限されていた活動範囲が見えることによってあっという間に広がることを目の当たりにして、眼科の治療は患者の人生にこれほど大きなインパクトを与えることに驚きました。一方で、手術や投薬治療では改善しない難治性の疾患もありますので、その進行を食い止め、視機能を何とか現状のままで維持し、日常生活を支障なく過ごして頂くために、適切な治療を行いながらも、如何に患者の気持ちに寄り添う心のケアができるのか、もまた我々眼科医のもう一つの大切な使命だと感じております。
「目は口ほどに物を言う」という言葉があります。たとえ視力低下や体調不良の自覚がなくても、眼底検査一つで高血圧や糖尿病といった全身疾患を見つけることがあります。もし眼科検診で早期発見できたのであれば、早期治療によって良好な視機能が維持でき、すなわち、患者さんの見え方の質(QOL;quality of vision)の向上が人生そのものの質(QOL; quality of life)の向上につながり、健康寿命も延長できるのではないかと考えております。これまでの大学や病院で培ってきた技術と経験を活かし、「すべては患者さんの安心と満足のために」という当医療法人グループの理念のもと、おおしま眼科クリニックを訪れる患者さまの一人でも多くの方の手助けできるように日々研鑽し努力して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
院長紹介:庄田 裕美
経歴
2010年 | 金沢医科大学医学部 卒業 大阪医科大学附属病院初期臨床研修 |
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2012年 | 大阪医科大学眼科学教室入局 |
2013年 | 大阪医科大学大学院医学研究科医学専攻(博士課程) |
2014年 | 山口大学医学部附属病院 診療助教 |
2017年 | 大阪暁明館病院 |
2021年 2022年 |
おおしま眼科クリニック 専任医師 おおしま眼科宮田町クリニック 院長 |
2024年 | おおしま眼科クリニック 院長 |
資格
- 日本眼科学会専門医
- 難病指定医
- オルソケラトロジー認定医
所属学会
- 日本眼科学会
- 日本眼炎症学会
- 日本網膜硝子体学会
理事長挨拶
医療法人聖佑会おおしま眼科グループ代表の大島佑介と申します。当院は医療法人聖佑会の最初のクリニックとして、2014年に「おおしま眼科クリニック」として高槻市西冠に開院、2015年に医療法人に改組、以来一貫して高槻市を中心に大阪北摂一円の眼科医療の中核施設を目指して参りました。地域のみなさまのご支援のお蔭様で、今や年間約2000例の日帰り手術を行う施設まで成長することができました。当院の特徴は専門性の高い手術治療であり、とりわけ、難治症例や多焦点レンズの白内障手術、眼内コンタクトレンズ(ICL),および網膜剥離などの緊急性を要する網膜硝子体手術で良好な治療成績を収めております。
私自身は大阪大学医学部を卒業したのち、大学附属病院および大阪府下の基幹病院にて約7年間にわたって眼科臨床に従事し、とりわけ合併症を有する白内障や糖尿病網膜症、網膜剥離、加齢黄斑変性などの網膜硝子体疾患の手術治療を専門的にトレーニングしてきました。その後、京都大学再生医科学研究所にて眼内血管新生などの再生医療の基礎研究に従事、大学院で医学博士を取得したのち、文部教官として大阪大学に復職しました。その後の10年間は、大学病院の手術主要メンバーとして、年間に約2500例の手術を執刀する傍ら、新しい手術システムの開発と臨床導入を行い、大学の講師として国内外で講演や手術指導、そして医局長として若手の育成を行なってきました。その後、臨床の第一線で手術治療に専心してきた経験をもとに、日本で一番大きいとされる井上眼科病院の副院長として招聘されて、後進の手術指導に従事しました。その間では、アメリカ、ドイツ、ベルギー、スペイン、シンガポール、オーストラリア、ロシア、中国、さらにはエジプトやクウェートなど、世界中で白内障や網膜疾患分野での教育講演に招かれ、手術指導を行いながら、常に最先端治療を間近で見聞し、自らも実践してまいりました。これまで30年間の眼科医専門医として得た知識、経験、技術を生かし、地域の中核医療施設としての役割を担うべく、 外来診療と手術の両面で高い専門性を維持し、どなたからも頼りにされるような眼科クリニックをスタッフと共に実現してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。